2010年12月30日木曜日

ラベリング力

賢さには多くの種類があるけれど、ラベリング力もその一つ。
ラベリング力って、物事を言葉にする能力。

ライブな現実世界では、的確さ以外に速度も問われる。
ついて出る言葉がいちいち的を得ていると人々は気付かず飲み込まれているもんだ。

はあ・・、とか、おお・・!、と。

文章はできるだけ短いほうがいい。
かつ、論理的で順序だっているほうがいい。
笑いや発見、感動のエッセンスが入っているといい。というか、これは欠かせない。


ぐいと2、3歩深みへいざなってくれる感じ、聞いていて心地良い。



ゲバラの発する言葉がそれにビンゴ。
彼は、置かれた現実を、常識という狭い価値観にとらわれることなく、的確に言葉にした。
常識という制約は、多くを知っていないと打ち破れない。
インターネットのない時代、彼は旅を通して情報収集を行った。

と、さも彼を熟知しているような言いっぷりをしてしまったけど、
これは「モーターサイクルダイアリーズ」という彼の日記を原作とした映画での印象ね。
一応、原作も読んだけど、ラテン系の言い回しについてゆけず挫折した。

そしてさらに遡ること何年だろ。1千年以上・・・。
空海もこれまた偉大な旅人だったようだ。
インターネットどころかメディアとして紙だってまともにない時代に、日常の一瞬一瞬から、現代に通ずる、時空を超えた真理を見出したんだとか。


なんでこんなことを書いたかって、
今日、車でラジオをぽけーっと聞いていて、ふと、記憶の箱からゲバラの演説を引っ張り出した人がいたのだ。

なんばしほ、さん。アニメ声。17歳。高校2年生?

歌が上手いかは謎。
現実の認識力、ラベリング力は半端なかった。
才能ってさり気ないもんなんだなと思った次第です。

2010年12月6日月曜日

さんぎょう違い

先日、日経の記者から取材を受けた。
というより、会社の企画部門の人が日経に連絡し、その場が設けられた。

現在手がけているプロダクトについてのね。
このプロダクト・・・、そもそもの”脳と脳が直結する”いつもながらのイメージが自身の中にあり、
それと某大学の要求仕様が一部一致したことで、実際に作ることとなったもの。
社会に貢献する類のものだから、ほんとは製品名含めてここで紹介したいんだけど、
製品名経由でこのブログに辿り着かれても嫌なので、伏せときますね。

記者の方の反応がイマイチだったもんだから、記事にならない可能性も考慮し、
一切の期待はしなかったけど、先週末、

「週明けの月曜日(今日のこと)に掲載します。」

と先方から電話があった。
その後、事業部長から

「聞いたか?日経三行だってよ!なんだよなー。」

との嘆きの電話を頂戴。

俺もさすがにええ!!三行って!!と思った。
俺たちの頑張りが三行に集約。
日経って、何万行あるんだろ。
訃報・おくやみのようなひっそり感か。

喫煙所でもうち帰ってからの週末もそんな三行話に盛り上がり、今朝を迎えた。

隣の彼はすっかり日経を買っていた。(今回のプロダクトの大半を彼が実装。全般において最大級に感謝しないといけない。)
喫煙所でしか会話しない別の部署の彼も日経を買っていた。

ところが、彼らがどんなに探そうがそこにそのプロダクトに関しての記事があるはずなかった。
なぜなら、
なぜなら、
掲載されたのは日経産業新聞だったから。

日経本紙じゃなかった。
事業部長の嘆きは、そういうことだったみたい。
というのが今朝出社して分かった。

と同時に、
日経産業といえど一面にそれなりの大きさで掲載されていることに(三行と比べれば。)僅かに感激。

自身は、仮に日経だとしても買うつもりなかったけど、会社が元々とっていたらしく記念に渡された。
そして少し時代の先端を垣間見た感じがした。


それとついでに言うと、この露出が音楽ではなかったことに多少の残念さ・・
やっぱ10年後はシンガーかなって思ってます。