2009年1月21日水曜日

創造は破壊である

創造は破壊である。
新しい何かが生まれれば、古い何かは彼方へ葬り去りさられることになる。

Change

これからオバマが演説を行う。

たかが演説を、外国の演説をこんな風に関心を持って見ようと思う自分自身に少し驚いている。こんな行き詰った時代、オバマには何ができるんだろう。蓋を開ければどうせなにもできないさ、と思う一方、不思議と彼から溢れ出る知性と自信は、僕らにポジティブな未来を抱かせる。

彼はそういう力を持っている。
いや、世界中をその気にさせる最強のペテン師かもしれない。


それから同時に。オバマは暗殺される、という噂も耐えない。黒人があげる歓喜の声は、相対的に白人の地位が失墜してきていることを物語る。白人ということを武器にしているギリギリな連中は、ちょっと困った感情を抱いていそうだ。


しかし、世の中、停滞している。
どんな方向にせよ、Changeは間違いなく起こりそうである。

あ、これは僕の希望的観測です。

2009年1月12日月曜日

キューバとねずみ講と3300円

キューバ革命のむなしい遺産
ニューズウィーク日本版2009.1.14、38頁より。

キューバ革命の成果は実に乏しいのか。判断する情報が自身に乏しくその是非については言えない。が、彼らを題材とした映画を見たり、彼らについての記事を読むと、カストロやゲバラがもたらした今日のキューバは、残念ながら、大きな犠牲を払うに値するほどの国家にはなっていない、と感じ取ることができる。

それは医療についても、教育についても。現実を知るほど失望する、らしい。

老朽化した権力者、カストロは今、何を思うんだろう。
ゲバラは今、何を思うんだろう。


多分、ゲバラがこの時代人気なのは、世の中が停滞しているから、だと考察する。多くの人が、彼の無謀ともいえるアグレッシブさに憧れを抱いているんじゃないかと。彼自身の描いた人生はアートそのものに見える。沸き起こる情熱に突き動かされ、描き続けた人生。

なんともたまらない。俺としてはね・・。


次。

「お友達」ねずみ講の自業自得
巨額詐欺事件 マドフにだまされた強欲な金持ち仲間と怠慢な金融のプロたち

ニューズウィーク日本版2009.1.14、43頁より。

この英語的で、シニカルなタイトル気に入った。要は、彼ら、授かった能力を自分のためだけに使ってしまった、ということだろう。多くの人間が自分を支える社会の存在に気づき、社会への還元を無意識に考えながら、生きているというのに。(多分)

ゲバラがもし生きていたら、こんな彼らは存在し得なかったかもしれない。可能性の一つとしてね。



次。

匿名寄付7年、昨年10月他界 「月末の人」厚意忘れない 日田市の障害者施設 「遺族に感謝伝えたい」http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090110-00000004-nnp-l44

こういう心にくるニュースがたまにはないとね。僕らの心はどんどん痩せ細ってしまう。人を動かすのは金ではない、そういうことでしょう。

しかし、ねずみ講の構成員に聞かせてあげたい話でもあるが、これを受け止めるインターフェースをもってんだろうか、彼ら。

2009年1月1日木曜日

2009年も行動の敷居は下がり続ける

年は明けるけど、それは太陽暦に基づいた区切りに過ぎない。
蒔いていない種は芽を出さないし、

「今年こそいい年でありますように!」

と言ったところで、願うだけの願望は間違いなく願望のまま終わってしまう。
信心深い姿は美しいけど、冷静に考えてみると、家内安全、商売繁盛、合格祈願、開運、などなどの自己中心的な願望が小銭で叶うはずがない。



ところで最近、ますます行動の敷居が下がりつつあると感じる。

例えば、Wikipediaではほんの数日前まで寄付金を募っていた。

自身何か知りたいことがあれば当然のごとくWikipediaで情報収集する。なるほどー!!!と頷きながら、読み終わった後に沸いて出てくる感情は自身の満足感、それから、情報書き込んでいる人への畏敬と、仕組みの提供者・運営者に対する後ろめたさだ。

後ろめたさは、これまで、広告のない、非営利のこの仕組みをずっとタダで利用してきたことにある。寄付金の振込みページまでたどり着き、覚えていないクレジットカード番号を入力できずに挫折する、というのを何度となく繰り返してきた。が、先月だったか、寄付金を募るバナーを見過ごすことができず、とうとう財布を探し出し(パソコンやってるときに財布を取り出すのが猛烈に面倒)、クレジットカード番号の入力に成功したのだ。

#正直、最低寄付金額が3000円、ってのは高いと感じた。
#ネットの性質を考えればもっと安くできるはずで、ここらへんは今後改善してもらえるといい。

そして、今年に入り。ふと見るとWikipediaの上部のバナーが変わっていた。これ
感謝の言葉 ウィキペディア創設者ジミー・ウェールズより 」となっている。内容の一部に「今回の寄付により、あなたはフリーな文化運動を支えるカギとなる人物となります。」と書いてある。

フリーな文化運動。

いい響きだ。
権力や権威が関与しない情報にこそ真実があり、より確かな未来は真実にしか指し示すことができない。
よね。


茶の間で、こんなことをできたのも、こんなことをこうやって伝えられるのも、インターネットならでは。
一昔前には考えられない話。
思いを文字に変換し、それを世界中から参照できるようにする。こうしている今も不思議な気持ちで一杯だ。

それから、改めて今現在の文字というシステムにも感謝。
考えていることを文字にして伝える。
他の生き物には理解できないテレパシー。

#文字が文明から消える可能性については、またいつか書こう。
#それから、宇宙人が僕らを導いているかもしれない可能性についても、またいつか書こう。

(゚m゚*)


話はいつでも飛び火するけど、言いたかったのは、
2009年も行動の敷居はテクノロジーによって下がり続けるということ。
今回のはほんの一例だよね。
願うなら、ついでに行動を。

ついでに。

と。



個人的な今年の目標は、かわいい、を多用しないこと。です。


それではみなさん、本年も宜しくお願いします!