2006年2月10日金曜日

やまびこ村の不思議な少年

いつも稚拙な文章、すみません。

俺は高校を卒業するまで読んだ本はほんの数冊で、はっきり覚えているのは「やまびこ村の不思議な少年」と「坊ちゃん」だけ。何事も模倣から入るべきなんだろうけど、模倣の元ねたがないだけに俺の文章も必然的に我流、かつ稚拙になってしまう。
と書きつつ今、自分自身すごい驚いているよ。「やまびこ村の不思議な少年」というタイトルが思い出せたことにだ。ここ10年以上ずっと思い出せずにいたんだよ。記憶ってすごい。ほんとにすごい。

シナプスによる記憶の片隅のUFOキャッチかな。
その小説に登場する少年の呪文も思い出したよ。

おあんかさたあいい。

あれ。違ったかな。いやぁしかし、みるみる蘇ってくる。たしか、人生に行き詰ったサラリーマンが死相丸出しで山の中に入っていくんだ。そんな導入部だった。自暴自棄になりながら霧の中をしばらく歩いていると、いつの間にか昔にタイムスリップしてしまう。そして、暫くしてそこが戦時中の山村であることに気付く。そこには疎開してきた少年がいて、、。そうだ、その彼がやまびこ村のふしぎな少年だ。 少年は時折謎めいた呪文を唱えるんだ。唱えるたびに不思議なことがおこる。たしか、少年の呪文はこうだった。

おあんあたかさにいい。

おあんあたかさにいい。

そう、多分これだ。サラリーマンはその呪文の意味がまったくわからずにいるんだが、物語の終盤でその意味の根幹を知る出来事に遭遇する。
ある日のこと、少年は木の筒を望遠鏡のようにして覗き込んだ。そしていつのもように呪文を唱えた。そばにいたサラリーマンの彼も覗かせてもらう。すると、望遠鏡のレンズの向こうに大空襲を受けている街並みが映し出されていたんだ。それは少年の住んでいた町だった。そこにはまだ両親が住んでいて、、少年は一人親元を離れ気丈に生きているんだが、心の中では常に親のことを思っていたんだ。
たしか、物語の終盤はそんな感じだった。
そして、最終的なきっかけが何だったかは忘れたが、サラリーマンは気付くのだよ、呪文の謎に。

おあんあたかさにいい。

おあんあたかさにいい。

お  あ  ん  あ  た
 
か  さ  に  い  い

おかあさんにあいたい。

お母さんに会いたい。

とかだったような。

そしてサラリーマンは山を下る決心をするんだ。来た時の死相はすっかり吹き飛んで、ぐんぐん坂を下っていくんだ。

ちょっと結末が飛躍しすぎたかな。そりゃそうさ。けっこう分厚い本をこんな数行で表現しようとしているんだから。
タイトルからめっきり話がずれてしまいました。その話はまたいつの日か。

1 件のコメント:

元小学生 さんのコメント...

私も子供の時に読みました。
夏休みの宿題として、読書感想文を書くために買った本でした。
本のタイトルも内容もほとんど忘れていましたが、
”おあんあたかさにいい”の部分だけは覚えていて、
検索してみたところ、こちらのブログがヒットしたので寄らせてもらいました。