2006年2月15日水曜日

そろそろ春かい

今日は暖かかった。人生32回目の春の到来の予感だ。

春といえば大学一年の頃を思い出す。受験戦争とかいう戦意のまったく沸かない争いをかいくぐり、いつかの春、俺は大学生になった。俺はまず入学式に遅刻し出られなかった。そして四年後の卒業式にも出なかった。大学への愛着がなさすぎた。申し訳ない。

入学式は都内だったが、実際の授業を受ける場所ははるか遠くの山の上にあった。人はそれを厚キャンとよんだ。我々は二年間、その山に通わなければならなかった。今はどこかの企業の研究所として使われているらしい。近年、忍び込もうとしたら警備員に怒られた。

ヘアマガジンに街のキムタク大将(大賞かな)としてデカデカと載ったことのある良忠は、厚キャン初日、大学行きのバスがどれか分からず、私服を着た学生っぽい人々が並んでいる乗り場からバスに乗った。そしてどっかの研究所に到着した。しくじったことに気付いた彼は大学へ向かうべく、その場からタクシーに乗り込んだ。しかし、タクシーの運ちゃんに言わせると、君は社員証がないと入れないところまで来ちゃっている、門衛さんにばれるとまずいから横に寝て隠れた方がいい、とのことだった。彼は支持に従い、たかが大学行くのに俺けっこう大変な思いをしてんな、と思ったかは知らないが、タクシーの後部座席で寝そべった。そして、その研究所を出るとき、それをまんまと門衛さんに見られてしまった。それはそれは怪しく映ったことだろうよ。

その2ヶ月ほど前、浪人時代を供にすごした成松は、W大学の入試を受けに行き、人波についていったらW予備校に着いてしまった。あたりを見渡すと、どうやら同じことをしでかしたっぽいやつがいたらしく(非常に難しい判断だったと思う)、声を掛け合い、友情がめばえ、一緒にタクシーに乗ってW大学まで行ったんだとか。

みんなさすが俺の友達だ。 そして春といえばもはや定番の花粉。気温が上がれば上がるほど花粉が舞い、そしてその暑い中、マスクをしなければならない。

爽快、かつ面倒な季節だ。

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