2008年6月18日水曜日

品川から東京は12分

新幹線といえば、品川から乗れるもの、と理解していた。
出発の10分前に到着できるよう、プリンスホテルで悠長に昼食をとった後、駅に向かった。

駅前の交差点で信号待ちしている時、重大な過ちを犯していることに気づいた。
そういえば東北新幹線は品川からは出ていなかった。

まずい!と思った。ひさびさに本気でまずいと。

駆け足で山手線に乗り込んだ。
品川から東京は意外とあった。

品川→田町→浜松町→東京

くらいかと思っていたが、新橋と有楽町があった。
びっくりした。
あんのかよ、と突っ込みかかった。
12分もかかると書いてあった。
その通りにつくと、出発時刻を越えてしまう。

だめだな、、

と諦めかけた。
でも、乗り遅れたことが決定したわけではなかった。
多くのことを想像した。
余震で新幹線の出発が遅れるんじゃないか、とか
営業の人たちも遅れちゃうんじゃないか、とか
この電車、頑張って早くつくんじゃないか、とか

右手には少しだけ飲んだアイスコーヒーをもっていた。
東京駅に着く直前、おもむろにストローでのみだし、飲み干した。
電車の扉が開いた時、時計の針は、新幹線の出発時刻をさしていた。

階段を駆け下り、人ごみを駆け抜けた。
ホームに着いたのはおよそ一分後。
どこにも目当ての新幹線はいなかった。

やっちまった・・・

改札のねえさんに聞いてみると、
・次のはやては1時間後
・全席指定で指定席を買いなおさなければ座れない
・指定席は5450円する
とのことだった。

うーん・・。

途方にくれた。
おそらく時間通りに乗ったであろう事業部長に電話をした。


彼は微塵も怒らなかった。
客とのアポもあるのに、微塵も嘆かなかった。
次の行動を適切に真摯にアドバイスしてくれた。

すごいと思った。
彼は本当に賢く、
その賢さを正しい方向で発揮し続けているんだが、
その瞬間もまた賢かった。

1時間遅れて、新幹線に乗った。
立ち乗り覚悟だったが、車掌さんは空いている席を案内してくれた。

ラッキーだった。


ちなみに、出発前
「余震に気をつけてくださいね」
とか言われて、
「大丈夫、全部よけてきます。」
とか言ったものの、盛岡はまるで地震の影響はなかったようだ。

「岩手といっても、岩手は東京、千葉、埼玉、神奈川分の面積があるんだよ?神奈川の南で起きたことを埼玉の人が気に留めないのと同じだよ。」

と言っていた。なるほど。
内心びびる必要はまったくなかった。

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