2008年8月24日日曜日

なんか感動2

男子マラソン完走、「加油」の声援に一礼の佐藤


 北京五輪の男子マラソンで日本選手のメダル獲得はならなかったものの、完走をたたえる声援が沿道、スタンドにから寄せられた。代表2選手のうち、佐藤敦之(中国電力)は76位と最下位だったが、ゴールの瞬間、優勝した選手を上回るような拍手と「加油」(頑張れ)の大歓声が満ちた。

 日本勢は、大崎悟史(NTT西日本)が、左股関節故障のため、出場を断念したため、尾方剛(中国電力)と佐藤の2人のみの出場となった。22日の記者会見で、2人とも「甘くない」「レース中に何が起こるかわからない」と心配していたとおり、レースは序盤からハイペースで展開。尾方、佐藤とも大きく出遅れた。

 尾方がスタジアムに姿を現したのは午前9時45分過ぎ。首を小刻みに上下に揺らしながら、トラックを一周しゴール。

 佐藤が現れたのは、25分以上たった10時10分過ぎ。それより前、スタジアム周辺のコースを走る姿が会場内の巨大なディスプレーに表示されたときから、中国人の観戦客で埋まったスタンドから「加油」と歓声、拍手が途切れることなく、佐藤に寄せられ続けた。スタンドを一周する姿に添うように、赤と黄色のウエーブが“追走”する。ゴールの瞬間、佐藤は右と左に向かって、白い帽子を脱ぎ丁寧にお辞儀した。その間も完走をたたえる拍手はやまない。

 尾方と佐藤が所属する中国電力の関係者30人は応援ツアーで前日23日に北京入りした。2キロ地点で2人に声援を送ったあと、スタジアムのゴール近くの席に陣取り2人の姿を待った。尾方からだいぶ遅れて、ようやく姿を見せた佐藤に、2人の名前入りのうちわを振り、日の丸の旗を広げ声援を送っていた。広島市の会社員、吉田益巳さん(48)は「今日はとても感動しました。(佐藤選手は)日ごろからものすごく努力をしていたことを知っていたので、完走してよかった」と語り、最後まで走り抜いた姿を目に焼き付け、スタジアムを後にした。(メディア戦略局編集部・林宗治)

(2008年8月24日13時15分 読売新聞)


多分、頑張っている姿に人は心を打たれるんだと思う。
それはメダルの色でもなく、メダルを取る取らないでもなく。


つくづく、星野ジャパンの対極に感動ってあるもんだと思った。

2008年8月23日土曜日

仙一のB級ドラマ

仙一はいった。

「結果はそのまま受け止めないといけない。われわれに力がなかった。日本で金メダルを待っていたファンの方々に申し訳ないという気持ちでいっぱい。たまたまこの期間だけ調子が悪かったと思っている。日本の野球はこんなもんじゃない。選手は必死にやってくれた」

ほんとかよ、と。
シーズン中からとっくに調子を落としていた人や、怪我した人を散々選んだのは自分だろう。
「たまたまこの期間だけ調子が悪かった」なんていえるものなのか。

負けた時の言い訳を初めから用意していたということか。
にしては愚か過ぎるか。


それからピッチャー交代も全般的に遅かった。
星野監督は訪れていたはずの継投の機会を何度も何度も無視した。
素人の俺でも感じたそれを無視し続けた。
結果、打たれた。
打たれるべくして打たれているようにしか見えなかった。


選手のコンディションは常に変わるだろうに、
いつかのWBCの選手を並べてどうする。
中日や阪神の選手ばかり使ってどうする。


「すべては、オレの責任」

言うはやすし。
そんなこと誰にでもいえる。
男ならもっと形ある責任の取り方をしてもよいと思う。よな。


壮行試合でのパリーグ代表とのきわどい勝利、
セリーグ代表との大敗ときて、
オリンピックで4勝5敗の負け越し。
しかも4勝はそこまで野球が盛んではない国が相手。

12球団から選手を選び放題だった割には、かなりの弱小チームを作ったもんだ。


結果こうなって叩くのではない。
おそらく多くのファンにとって想定の範囲内だったんじゃないか。
スポーツゆえ、優勝の可能性がゼロだったとは言わない。
けど、今回の日本チームなら、この結果が妥当だったといえる気がする。

それとそう、
日本選手の合計年俸は他国と比べたら圧倒していたようだが、
まるで金だけかかって勝てない巨人のようじゃないか。

な。

ナベツネは今回の件、なんていうんだろう。


さてさて、愚痴はこれくらいにしておいて。
ここに
「北京五輪・野球準決勝で日本が韓国に大敗した理由」
という投票があるので見てもらいたい。
上から、

1 星野監督の采配に問題があった 55.4% 821票 114件
2 選考、采配以前にまず星野氏を監督を選んだ事に問題があった 11.2% 166票 12件
3 野球がつまらない糞スポーツだから

ときて、敗因の4位はなんと。

ラモスが悪い 4.9% 72票



なるほど。悪かったのはラモスだ・・。

久しぶりに大笑いしました。
仙一の長い長いB級ドラマの落ちは多分、ここです。

2008年8月17日日曜日

空はいつも青い

標高の高いところにいくと、空の青さを見せ付けられる。
現代人は、フォトショップとかで画像を加工する癖があるけど、
ほんまもんの景色にそういう技術は不要だ。

ありのままの美しさ。

作ったり、飾ったりせず、
着の身着のままありのままなものに惹かれる。


そういう意味で有名な観光地はあまり好きになれない。
そこには人間の欲求がうごめいていて、
真の姿は余計な化粧で覆われてしまっている。

人間の欲求はとかく息苦しい。


それより、なにか、ふと、
予期せず出会えたような、
無防備な、
自分すらそれが何かを認識できていないような、
そういう無欲さの中にこそ、美しさを感じてしまう。

それは自らを言葉で表現しようとはしない。
また、それは何かの犠牲の上に成り立つものでもない。


世の中には意外とこういうもんは多い。
自らを売り込んではこないからなかなか気づきにくいんだけど。

でもそれに気づくことができれば、
この世の中、日々感動だらけかもしれない。

2008年8月16日土曜日

鳥海山

って知ってるかな?
秋田と山形の間にある山だ。

父はふもとの平鹿という町で育った。
が、鳥海山に登ったことはないらしい。



向こうに見えるのが鳥海山。
今年は温暖化もあってか、晴れている日が多いらしく山頂まではっきり見える。


五合目まで車で登れ、日本海側の町をこんな風に見渡せる。


誰も登らなさそうな山の場合、それなりにネットで情報収集するんだけど、今回はほぼ調べず。
山道入り口の地図を見てみると、鉾立から頂上までは8kmとある。
往復16kmか。きつい急斜面もあるだろうから、それなりの覚悟が必要そうだ。
少し気を引き締める。

登山開始は予定より1時間遅れて9時。
帰りを18時とみる。


熊注意!
7月1日に6合目付近で目撃されたとある。
そんなこともあろうかと、今回はカウベルを持ってきている。
カウベルはベアベルの役目を果たすが、本来は牛につけるベルなので、
カランコロンとまさに牛が歩いているような、そういう音が鳴る。


向こうが山頂。さすがにけっこうありそうだ。


町はどんどん遠ざかっていく。


最初は歩きやすい石畳が続く。


賽の河原。予定通り1時間で到着。
ここらへんで熊が出たらしい。


しばらくあるくと、山小屋が見えてくる。
500mlの水が500円で売っている。


鳥の海。


えー、千蛇谷と外輪。漢字の読み方が分からない。
下山してきたハイカーにどっちが山頂に近いかたずね、近いほうの千蛇谷を選択する。


はしごなどで下った後、大きな雪渓が現れる。
山道をはずれ、しばらく雪渓を登る。
心拍数はそれなりに上がっているので、下から吹き上がってくる風が涼しく心地よい。


山頂がなんとなく見えてきそうである。
およそ登り始めて3時間くらい経過し、疲労もあったが、
特に休むような場所もないので登り続ける。


この彼とはこの時点で何度か抜き抜かれつすれ違っている。
登りはここらへんが一番きつかった。


この岩場が山頂のようだ。


岩に矢印が書いてあって、迷わないようになっている。
けっこう急。


そろそろ山頂だろう、と撮ってみる。


が、なんだか向こうに人が立っている。
山頂はあっちか!?


あ、矢印がこんな方向に向かっている。
つい、
「ほんとですかね!?」
とさっきすれ違った彼にたずねてしまう。
この岩場、慎重に降りればなんてことはないんだけど、
だいたい山頂に着いたからよかろう、とここで引き返す人たちもいた。


最後にひとふんばりして、出発から4時間と少し、13時過ぎに山頂到着。

山頂には戸田からきた36歳のお兄さんがいた。
なんでも、車で5時間かけやってきて、そのまま寝ずに登ったらしい。
しかし、さすがに疲れ果ててると、実ににこやかに話していた。


振り返ると、「ほんとですかね!?」と言った地点でまさに同じように思っているだろう人と、
それを下りきった彼がみえる。


なんかアンデスっぽい。


コンドルが飛んできそうな感じ。
好きだな。


下りは、山頂で出会ったおじさんに教わった楽なコースを選択。
が、後にそのコースが外輪であることを知るんだが、外輪決して楽じゃない!


ここもアンデス。
ラバが歩いてそうな幹事。
というか、山頂まで行ったのに下って登っている。


なかなかの斜面。


山小屋がマチュピチュのように見える。


外輪はこんな感じの尾根を歩くコース。


清掃登山記念。
そうそう、俺も山に登ったら必ずどっかの誰かが落としだろうゴミを持ち帰ることにしている。
なぜなら、自分も気づかず落としているかもしれないから。


何もかも雲の上。


日差しは強い。



色とりどりの花が咲く斜面に鳥がいた。


さっき登った千蛇谷側のコースがみえる。


麓のほうはまだまだ見えない。
外輪はじゃりの斜面で、滑りやすく、5回ほど勢いよくすっころんでしまった。


鳥の海の手前。下山中最後の登り。


後にはもう誰もいない。


おさらいするとこんな感じか。


このページの5枚目の写真と同じ地点。

鉾立に戻ったのはちょうど18時。
山頂で話した赤い帽子の彼もほぼ同じに着いたらしい。

最後の2時間は相当疲れた。
下りは苦手だ・・
水も1リットルでは足りなかったかな。

しかし、喉を乾ききらせてから飲む、ジュースがたまらなくうまいんです。

さてさて次の山はどこにするかな。