2006年11月27日月曜日

性格平衡

斉藤モタさんが亡くなったことが大いにニュースで流れていてビックリした。そんな有名だったのか・・と。適当にモタモタ言っていたけど、その呼称が間違っていなかったってこともついでに驚いた。

みんなは彼の本を読んだことあるかな?

いい言葉は、いい人生をつくる

やっぱりこれがお勧めなのかな。ちょっと↑のリンクから買ってみてよ。アマゾンのアフィリエイトで一体ほんとに俺に金が還元されるのか試してみたいのでよろしく。買うなら中古の45円のとかではなく、一番高い新品にしてよ。

それはさておき、今日はこれは俺がよく吐き出す理論の一つ、性格平衡について言及してみよう。

性格平衡とは・・・性格も、熱平衡と同様、互いに影響しあって、やがて中間を取るようになるという性質のこと。

あの、、この言葉自体は俺が適当に作ったものなので当たり前のように他で使わったところで通じないよ。

でだね、常日頃、性格平衡が行われているとしたら、どうせなら不足ばかりを訴える人より、日々を謳歌している人の影響を受けて、そっちのほうへ平衡したいじゃん。

「同じ場所に二人の人がいます。一人は星を見て、一人は泥土を見ています。」ってモタさんの本に載っていた言葉をここでも引用したと思うけど、例えるなら彼は必ず星を見ちゃってるタイプの人と言えると思うのだよ。

ちょっとちょっとそこは単にモタさんが天性の才能をもってるからこそできることなんじゃねーの?それはちょっとした自慢だったりするんじゃないの?みたいな僻み根性を煽られる部分もゼロではないんだけど、なにごとも考え方ひとつでどうにでも変わるもんだなと、彼の本は切々と謳っているように思えるんだな。

な。

さてと、俺も今日は星を見ながら帰るかな!

2006年11月26日日曜日

結婚式で歌う

ってやっぱ侮れない。

昨日、友人の結婚式で歌ってきたんだけど今回はどうにも選曲に時間がかかりすぎた。歌詞を見てこれこそ歌うべき歌だ!と思ったのが木曜日の夜中で。それまでもさんざん探してきたんだけどどれもこれもしっくりこなくてね。

乾杯とかありふれたやつは嫌だったし、名曲関白宣言は「今日から俺がお前の家~」とか歌わなければならないけど、新郎が新婦のマンションに住まわせてもらってる印象が強いし、いやみにしかならないし、直前まで歌うつもりだったYourSongも英語ってのがどうしても腑に落ちなかったんだよね。

しかしネットの有料配信といってもすべてがあるわけじゃないんだね。その曲、ピアノとかオルゴールのインストだけしか見つからず、結局、翌朝(結婚式前日)、仕事を抜け出してツタヤでレンタルすることになったのだ。

仕事中、隣のダウンローダーT橋くんにMP3変換をお願いすると、なんとめっちゃ親切なことにアルバムの全曲に正しい曲名を入力してくれたのだ。これだよなと思った。この何気ない親切心が世界中の人々の親切心血流のポンプになるんだよなと。

まあそういう親切心に依存してばかりの俺だが、192KbpsのMP3変換された曲を聞いてみた。

「おお、これならいけそうだ」

瞬間そう思った。日本語だし、結婚式向けの歌だし、歌詞の内容もほとんどOKだし(まあ、100点ではない。彼が作詞において、その納得いかなかった部分を妥協したことは俺も詩を書くのでよくわかる。)、オーケストラサウンドに近いアレンジでシンプルではなかったけど、俺、一応音楽やってるんで、耳コピというか、コード進行がすぐわかるからね。それに、中にはどうあがいてもアコギじゃ無理でしょって曲もあるんだけど、この曲は、そうじゃなかった。

帰宅後、察しをつけたコード進行をトライし、ベースラインを微調整し、ギター一本で盛り上がれるようにそれとなくアレンジし、自分の一番出しやすい音程を探り、なんとかその4分間にクライマックスを迎えられるよういろいろ模索した。練習時間は、合計2時間くらいかな。

しかし練習時に一度も通して成功していない曲を本番で歌うのはやや無理があったな。本番中、やっぱり間奏とエンディングでギター伴奏をどうまとめようか真剣に考えこんでしまったもの。そしてそれは間違いなく会場のみんなにも伝わっていたはずだ。自分の声を拾うマイクの音が大きすぎて、ギターの音は聞こえないし、サビでは振りかざしたストロークがマイクにぶつかるし、ああ見えて、歌いながらいろいろ調整して大変だったのよ~。

プログラムにたとえるなら、不測のパラメータが次から次へと入力され、アベンド(Abnormal End = 異常終了)しかかったけど、臨機応変メソッドを定義してそれを回避し続けた・・。こういうことかな。うまくないな。

それでも堂々と歌っていたようで、そこは感心されました。さすが俺だ。

 

っちゅーことで、パソコンの乗り換えがようやく完了しつつある。今日はX60での初めてのHP更新だ。DreamWeaverも実に軽いよ。

2006年11月22日水曜日

ノートパソコンが

壊れて、電源が入らない。ホームページの更新もできない。

けど、今日、新しいのがやってきた。

thinkpadのX60だ。これは性能がよい。

CPU:2GHz
HDD:120GB
Memory:1GB


どうだすごいだろ。



Thinkpadは4代目だ。X23、X31、X40を持っている。X40は会社のだけど、ちょっと買いすぎかな。それに壊れていたと思ったX31もなんかこうして今、普通に動いている。

実はX31も性能がまあまあよい。

CPU:1.6GHz
HDD:40GB
Memory:768MB

十分だ。




だから?
といったところで寝ます。

2006年11月9日木曜日

心の薬

ういっす。

風邪で息苦しく寝れぬ夜が続いてしまいました。昨日意を決し、滅多に行くことのない内科に行きました。車はないし、自転車はパンクしてるし、キックボードに乗るほどの気力はないし、歩いて行くしかありませんでした。スピードは、よぼよぼのお婆さんやベビーカーを押すお母さんに抜かれる程低速でした。

ああ、なんてざまだ

なんて考える余裕もなく、ただひたすら駅の向こうの病院を目指しました。黒いガラスに映る自分を見て、その歩幅のなさを実感しました。駅のその先の250mがいやに長く感じました。絶不調な時に見知らぬ病院に行くには勇気が要りました。朦朧としながら待合室で待機していると、ドクターらしき人が目の前を通り過ぎていきました。

「おっ風邪引いたかっ!」

一瞬こっちをみて、歯切れよくそう言って去っていきました。瞬時に人間性を垣間見た気がしました。ドクターは経験を持っていました。僕の曖昧な記憶よりも、的確にその症状の始まりと経過を言い当てました。月曜日から予感があったので、カイゲンを飲み続けていたことをいうと、

「カイゲンじゃだめだよー!効かないよー!」

と大笑いしました。ナースも笑っていました。でも、確かにカイゲンに書いてある効用と症状がぴったりだったんですけど。

「いい薬出しますからね。すぐに楽になるよ~。」

どこか暗示に掛かったようでした。心の薬はこうして処方されました。診察の直後、明らかに気分がよくなっていました。

でも、帰りは情けないけど駅からタクシーに乗りました。

 

キャノンデールよ、再び

で。今日は自宅療養ということで時間があるので、いろいろネットサーフィンだ。



U-17 彼、柿谷というそうだが実にうまい。流行のYou Tubeを取り入れてみました。

ところで街乗り用の自転車を買わねばならない。そう自転車といえばキャノンデール。俺の憧れ。割高感が拭えずいつも買わずじまいだけど。

今日、久々にめぐり合えたんだ。一年半ほど前に落札し損ねたF400のこの黒と黄色のこやつに。

当時、20万弱の値段が付いてて、ためらった隙に持ってかれてね。しかも今回は5万円でしかも残り日数が1日!

これは運命か!俺に買われるためにお前はそこで売られているのか!売主の彼が言っているヘッドショックのまずさは何とか別のと交換することで対処できそうだな。ふむふむ(ネットで調べまくり)。ちょっと手間が掛かるけどまあいいか!買うか!さて落札ボタン押すか!

最後にもう一通り写真を確認してと・・

あ、、えーー!

と。ここで重大なことに気づく。よく見たらギアがない。致命的だ。これじゃ俺の丘は走れまいよ。ギア付きに変えるとしたらとんでもなく大改造になってしまう。それならフレームだけ買ったほうがまだいい。しかし簡単にフレームから組み立てることができるくらいなら自転車屋さんがいらないって話だ。キャノンデール特有の工具とか必要そうだし。

はー残念、今回は平地の人に譲るか。

ところで風邪はほぼ完治したよ。まだ咳き込むけど明日からまたよろしく~!

寝る。

2006年11月3日金曜日

宿坊

息が白い。ここは寺。21:53。布団の中。

ガラス格子の扉の向こうは100以上の位牌がひな壇のように並んでいる。うーん、心地よいとは言い難い。

時計は少し進んでいて、今、22:00を告げる鐘が10回鳴った。俺の耳元だ。って待てよこれ。30分に一度、夜通しなり続けるってことか!?

そもそも、今回のお誘いについて電話があったのは昨晩。日中、たしかに

「座禅しに行きません?」

とメールはあったけど、翌日だとはな。こんな企画を考えてくれるのはもちろん彼しかいない。俺のいっこ下の、同じ誕生日の彼だ。

ここ暫く個人的なことがまったくできない状態だったので悩んだんだが、座禅という沈黙の中の神秘的な儀式に以前から興味があったし、漠然と宗教全般に関心もあったので、いっちょ行ってみることにしたのだ。

登戸、府中本町、新秋津、秋津と乗り換え、飯能に到着したのが14時過ぎ。

しかしあれだ、飯能といえば、駅周辺にビルはなく、ロータリーの木々は枯れ、ベンチはやや風化しかかって、、どこか時代に取り残された感じがたまらなく哀愁。

などと勝手な想像していたんだけど、着いてみると普通に駅ビルあるし、スタバもあるし、ミスタードーナツもあるし、松屋も吉牛もあるし、たくさん人いるし。哀愁なのはむしろ百合ヶ丘の方だし。ということでちょっと寒かったのでユニクロでフリースを買った。便利な町じゃねーか。


ここは秋津。


飯能からのバスの中。


次はつくえー。つくえー。京急のYRP野比も驚いたが。


埼玉県民におなじみの国際興業バスだ。飯能駅から1時間ほどかけて終点、名郷に到着。


ふと下を見るとビ、ビニールの手袋が!いきなり事件発生か!


なんて、旅に出るとどうしてもそういうのを期待してしまうわけで。


のどかだ・・。


ああ、さっきから言ってる彼はいちだい君。

シャッターの瞬間そっぽ向いちゃったけど、ちょっとにやけてますね。


寺発見。


お寺の奥さんに撮っちゃ駄目なところを尋ねたら、特にないと言っていたので安心してとりまくる。


この右の猫・・


だいぶ俗っぽい。金運か。。

でだ。

寺に上がると、既に先客が4人来ていた。しかしなんだかみんな無言なのだ。座禅の予行演習か、ただ単に人見知りなのか、人に興味がないからなのかよく分からなかったが、とにかく全員無言。超寒いのに寒いとも言わず、肩幅を狭めているだけなのだ。みんなすごい。

そこでいくつか質問を投げてみることに。

Q1.寒くないですか?

寒いです。(みんな)

Q2.どこから来ましたか?

東京です。(みんな)

Q3.ブディストですか?

ブディスト?ああ、仏教徒ではありません。(みんな)

だめだ会話が弾まない。みんな一人で来ているようだったが、核心の寺に来た理由についてはやっぱり俺も聞けないし、諸事情あるんでしょうから、名前も聞けない。写真もへたにとって、写ったりしたら怒られそうだから撮れない。

そうこうしているうちに、住職現る。そして開口一番、

「え?寒くないですか!?扉閉めていいんですよ。」

ああ、玄関の扉が全開じゃねーか。

「お茶も飲んでくださいね。」

ああ、お茶あったのか。

きっとみんな郷に入ったら郷に従うつもりでいるんだろうが、仏教という特殊な郷のルールをよく分かっていないため、ひとまず可もなく不可もなく何もしないでジッとしておこう、という流儀を貫いているようだ。

「このお茶がえらい薄いのも修行の一環なんですかね。。」

「どうなんですかねー、はは・・」

ということで、ちょっと文章書くのが面倒になってきたので、スピード上げますが、その後は、40分座禅して(苦痛)、説法聞いて(なるほど仏教)、精進料理食って(粗食ではない)、20時ぐらいから順番に風呂入って(広い)、寝たい人から寝て(寝れない)。。

 

で、就寝の前の、修学旅行だったら枕投げをする時間に深く会話をしたのが今まで20カ国に行ったことのあるニコヤカくんと、10代の頃をパラグアイで過ごしたシュウちゃん。

#シュウちゃんという呼び名は後日(この二日後)聞くことになる。

ニコヤカくんの方は、カナダに留学いていたというので、オーロラを見たか聞いてみた。

「オーロラならフィンランドで見ましたね。ふと窓の外を見たら一瞬だけ見えたんです。フィンランドは出張で行ってたんです。」

とニコヤカに言っていた。

それは妖怪ではなかったのか?と聞き返したんだが、残念ながら普通にオーロラだったようだ。しかしオーロラなんてそれくらいがちょうどいいよな。高い金払ってオーロラツアーに行くなんて馬鹿馬鹿しい。やめよう。

それからシュウちゃんの方がまたすごくて。このお方は、座禅の最中に遅れてやってきたので当初の沈黙メンバーにはいなかった人。いたら雰囲気間違いなく違ったと思う。

彼はほんと守備範囲が広いのだ。どんなネタにもついてこれるし、というより、だいぶ先を行ってるのだ。いろんな話に聞き入ってしまった。ついでにスペイン語を操るシュウちゃんに俺のうる覚えのスペイン語が正しいのか確認してみた。

?Que hora es?(今何時ですか?)

Adios amigo, hasta la vista!!(じゃあ友よ、またな。)

あと、

tener que (=have to。~しなければならない。)

おおー、使えねー。使えないスペイン語3フレーズしか覚えてない。だてに再履修していない。ちなみに、パラソルもスペイン語だ。

para sol(=for 太陽)

しかもシュウちゃん、実家の最寄り駅の駅ビルに入っているマッサージ屋さんのオーナーでよ。俺、その店の前、何度も通ってるし。三宿通りの奥のタイ古式マッサージの話をしたら、どうやらそこにも店を出す前に勉強で行ったことあるって言ってるし。その他もまあ、実にいろいろやっていて。


で、ここが寝室。奥が位牌堂。

ちょっとお化けがでないかと期待しつつ、電気を消したが普通に寝てしまった。

浅い意識の中で聞こえてきたのは鐘の音だった。その鐘は12回鳴った。0時なら0回でいいのに。。

しかし、妖怪にはなかなか会えないもんだ。

 

宿坊二日目


水墨画のような朝だ。↑クリック

えらい寒い朝だった。

座禅は壁に向かってするのが正しいそうだ。今回は窓を壁と見立てやったのだが、鳥は飛び交うし、気を抜けば、あの俗猫に視線が行ってしまうし。


笑いを堪えるので精一杯だった。


雑念だらけの座禅後の掃除。


美しい朝食。

食後はお湯を注ぎ、漬物でごしごしと綺麗にし、それを食す。確かにそれ正解かもしれない。

それとこの器、ちょっとずつ大きさが違って、見事に簡潔に重なるようになっている。


写経。1000円也。


他のみんなは帰ったというのに、しゅうちゃんとの会話はとめどなく続き、結局この後温泉に行くことになる。

ロサンゼルスドジャースのキャップをかぶった郵便局のおっちゃんが、勧めてくれたのが、


この大松閣の温泉だ。


たしかによい見晴らし!


皇太子殿下がごひいきにしてくださるんだと、誇らしげに地元愛を語る姿がなんとも謙虚で美しかった。


別館の食事処で、2800円の御膳を頂く。雰囲気も相まってうまかった。

 

まとめ

座禅しにくる人たちはむしろ、煩悩の赴くまま興味本位で動くタイプが多いんじゃないか、という俺なりの結論に至った。ゆえに気がよく合う。

それと説法を聞いて、表現の違い、実践方法の違いこそあれ、抽象化すると世界中のどの神様も同じになるんじゃないかという思いがより強まった。住職の言葉にもあったとおり宗教は生き方の教典に他ならない。

 

楽しもうという心があれば、人生何もかも楽しい。それに、人の喜びを自分の喜びに変えることができるなら、その幸福はより間断なく訪れるんじゃないかと考える。