2008年2月6日水曜日

20年後は1日3時間労働

20年後は午前中3時間労働して以上。

みたいな生ぬるい世界になっているんじゃないかと。




18世紀、産業革命がおこり、工場が続々とでき、

それまでとは比べ物にならないほど生産効率があがったってのは

歴史で学んだけど、今またそういうことが起きていると思うんだ。

梅田望夫さんの本を読んだ後でこんなことをいうと、

さも彼の言ったことを真似したかのように思われてしまうかもしれないけど、

それは、思考プロセス分析前線にいる人たちであれば、誰でも感じていることなのです。



そういうことで、このままいくと、20年後ぐらいには仕事量が今の半分以下になっている。


ばんざい!




と喜べない人もいるかもしれない。



でも僕ら、確かに黙々と真面目に働くことを美しいと思ってはいけない時代に突入しています。

だって、いくら僕らがそうしたところで、決してコンピュータにはかなわないんだから。

コンピュータ以上に黙々と真面目に働くことなんて出来えません。

だからコンピュータがやれることはどんどんコンピュータにやらせるんです。

彼らは僕らの指示通りに正確無比にやってくれます。

もちろん、指示が間違っていれば確実に間違えます。


それと、コンピュータのやってくれることの範囲がみるみる広がっていることに

目を背けてはならないと思うのです。


いまや交番のおまわりさんに、その土地のことを詳しく聞くのはナンセンスです。

先日、品川で歯医者の場所を聞いたとき、

2人の警察官がアナログ電話帳検索を時間をかけてやってくれたけど、

その回答はGoogle Localとは比べ物にならないほど不出来でした。

欲しいものはネットで買えるし、

アマゾンに行けば、欲しているだろうモノを次々提案してくれるし、

知りたいことはそこらの知識人に聞くより、ネットに聞いたほうがはやい。



そこらへん、コンピュータにやらせることを適切に切り出すことにより、

超短時間で結果が得られるんだ、たぶん。




えっと、何がいいたいかと。

自分こそ持ちえる商売道具と信じているものが、

ふたを開けると、「そういう場合はこうする、といった決まりきったルール」に過ぎなかった、

ということがけっこうあるってこと。


「そういう場合はこうする、といった決まりきったルール」を僕らは「ノウハウ」といってるんだと思います。


僕らは、ノウハウを身につけ、それを活用することを仕事としています。

そのノウハウが着々とコンピュータに置き換わろうとしています。

ノウハウの大半が、ルールを持っています。

いや、ルールのないノウハウはないといっても過言ではないでしょう。

医学もそうだし、哲学もそう、政治も同じです。

ルールがあれば、システマティックに回答にたどり着けます。



コンピュータがインターネットにより繋がった今日、半端ないことがおこり始めています。

コンピュータの使い倒し方を僕らは知ってしまったのです。

茂木さんが科学的見地からインターネットで起こっていることが脳で起こっていることと同じである、

と言い出す前から、それを感覚的に感じ取っていた人は少なくありません。


インターネットは人類という一つの脳になりつつあります。

今日、知識だけでなく、思考のプロセスもどんどんそちらに流れ出しています。


つまり。

他人の経験をそのまま利用できる時代に来たのです。

他の人の経験は僕らの経験なのです。


それから、先人の経験をそのまま利用することもできます。

昔、考えたことなかった?

なんで勉強するんだろ、なんで覚えなきゃならんのだろ、

なんで親の知識、経験が遺伝しないのだろう、めんどくせーなって。


記憶は遺伝しない、といったけど、記憶が遺伝するのと同等のことができる時代に来たのです。

だから、学ぶという課程がなくても、学んだのと同じ結果を得られてしまうのです。


僕らの人生の効率化に激しく拍車がかかるのは間違いありません。


が、現実不十分なことがいくつもあります。

そういうのが今後の仕事になっていくんだと思います。

そのうちの明らかな一つは、データの問題です。

残念ながら今現在、僕らの将来を見据えることのできる形ではデータが蓄積されていっていません。


んじゃ、100%な蓄積状態とは何か?


これはすごく簡単です。

ぼくらの人生のI/Oをすべて蓄積するのです。


でも冗長すぎます。

だから、適切に抜き出すんです。その後の人生に影響を与えるI/Oだけを。

これは非常に難しい!



ということで、だいぶはしょったけど、

20年後、僕らの仕事は一日3時間です。

3時間働くと、今の生活が維持できます。

仕事がないので、それ以上働くことはNGです。


午前中仕事をして、午後、スターバックスでコーヒーを飲み、夜は教育という啓蒙活動をし、寝ます。

それか、半年都会のオフィスで働いて、半年田舎で農業をするってのもありだと思います。

それでもつまんねー、という人は、半年間、朝から晩まで働いて、残りの半年で冒険にでます。

鍾乳洞には未知の世界がまだまだあるらしいし、

20年後には、均一化と逆方向に突き進んだ超異文化圏ができているだろうから、

そこでカルチャーショックを受けまくる、というのもありだと思います。

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