2007年12月12日水曜日

アーティストとは。

radioheadがまたやっているようだ。

アルバム公式サイトで購入者が価格を自由に設定できるという前代未聞のダウンロードリリースを行い、話題になっています。

http://www.inrainbows.jp


ですと。

radioheadの曲を聴いていると、テニスコートでムンクが叫んだり、モナリザがひまわりの落穂を拾っているような感覚を覚える。

決してアートぶるわけでなく、何もかもそぎ落としたんだけど、どうしてもアートにしかならなかった、みたいな、逃れられない悲壮的、宿命的アートを感じる。

俺の中で、thom yorkeは限りなくゴッホやピカソに近く、仮に彼を、"アーティスト"、と呼ぶなら、それにまったく異論はない。

彼の楽曲はまた、哲学や物理に似た難解な一面を持っている。

そのあふれ出る才能を目の当たりにすると、己の未熟さというか、小ささというか、至らなさというか、曲そのものの偉大さとともに、自身に対するそういう感情を抱かずにはいられない。

が、それが、末っ子である自分にとっては、とても心地よかったりもし。


 お前はまだまだ頑張るんだよっ


と啓示してくれているように感じるのだ。

ところで、日本語で、よく歌手を"アーティスト"といってしまっているけど、あの"アーティスト"にはもはや芸術家という意味はなくなっている。

先人の芸術家が作り上げてきた、芸術家という意味の"アーティスト"を、制約がないのをいいことに、業界の人が自分都合で使い倒し、金に換え尽くしている、そういう感覚を覚えてしまう。

今や、アーティストはただのミュージシャンにすぎない。


ところで、rediohead聞きたいのだけど、docomoユーザではないし、バーコードも読めません。。

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