2006年7月25日火曜日

「相変わらず黒い」

仕事中、気配を感じた。振り向くと久方ぶりの先輩だった。俺の顔をしばし見続けた後、そう言って笑って去っていった。

まったく日光浴びてないし、そんなことないと思っていると、さらに別の先輩がこう付け加えた。

腹が。

なるほど。俺の心は水墨画のせいで墨汁に染まってしまったのかもしれない。
夕闇が空を覆うとき、たしかに夏が見えた。

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