2006年6月21日水曜日

いきつけの店

昨夜はいきつけの店に行った。
都会の喧騒は仕事帰りの俺を孤独にさせる。
声を出し、いつものやつをマスターに注文する。
店内はビブラートに揺らめく演歌が少しだけ控えめに流れている。 哀愁だ。
いつものやつが出てくるまでカウンターの隅に座り、しばし曲に聞き入った。

「原宿 表参道 揺れて青山通り〜♪」

ふむふむ。ここ渋谷だしな。
一瞬納得してしまったが、冷静に考え直した。

「原宿 表参道 揺れて(濡れて?)青山通り〜♪」

繰り返されることn回。
地名をサビにし、熱唱するとは演歌道恐るべし。
でも、ビートルズのアルバムに俺の大好きなアビーロードってのがあるしな。あれを日本に置き換えると青山通りみたいになるのかもしれない。いや、abbeyが修道院という意味であることを踏まえると、雰囲気的には青山通りより骨董通りの方が近いか。もしもIF、仮によしんば海援隊が骨董通りというアルバムを出していたら世界を席巻する大ヒット作品となったんだろうか。
そうこうしている内に、マスターがカウンターの向こうでサインを送ってきた。待ってましたと取りに行く。そして紅生姜をたんまりトッピングして、ひとくち食す。

うーうまい。実にうまい。

漬物も吸い物もメインディッシュもなんとなく全体的にブラウンだ。うまいけりゃなんでもいいのだ。

これくらいにしとくかな。

富士そばのカツどん。450円(哀愁付き)。

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